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刀剣ブログ

山伏国広・古屋打ちの代表作

山伏国広

山伏国広(やまぶしくにひろ)

  • 指定:重要文化財
  • 銘 日州古屋之住國廣山伏之時作之 (号 山伏国広)
    天正十二年二月彼岸
    太刀主日向國住飯田新七良藤原祐安
  • 所蔵:個人蔵
  • 種別:太刀
  • 流派:堀川派

山伏国広

山伏国広

山伏国広

太刀 表銘 天正十二年二月彼岸 日州古屋之住國廣山伏之時作之 裏銘 太刀主日向国住飯田新七良藤原祐安

山伏国広

山伏国広(出典:新刀大鑑、日本古刀史)

山伏国広

山伏国広

山伏国広

山伏国広押形

山伏国広押形

堀川国広の研究上欠くことのできない刀

本刀は、名物山伏国広です。号の由来については、国広が山伏時代に打ったものである事から、或いは「山伏之時」という銘がある事からともいわれています。注文主の飯田新七良祐安は伊東家の一族(祐の字は伊東氏の通字)と伝わり、飯田祐安から江戸期の間はどこに伝わったのかは不明です。その後「刀剣雑記」によれば衆議院議員永野静雄氏から伊東家の子孫と思われる伊東祐夫氏に譲渡され、昭和17年に同氏の名前で重要美術品に認定されています。昭和30年に重要文化財指定、現在は個人蔵です。天正十二年紀の作で現存するものは本刀一口のみであり、天正七年から十三年にかけて現存する年紀作も本刀のみです。おそらくこの間の国広は、銘文にあるように山伏として各地を放浪しており、刀を打つ余裕もほとんどなかったため、必然的に現在確認されているこの時期の作がないものと思われます。その為、本刀の銘は国広の研究上欠くことのできない貴重な作であり、同時期の国広の作域を知る上でも稀少な作例といえます。

古屋打ちの代表作

この刀は、国広五十四歳の時の作で、姿は鎬造、庵棟、身幅広く、先反りつき、鋒は中鋒となる。鍛えは、板目肌流れごころに肌立ち、地沸つく。刃文は、小湾れに互の目、尖りごころの刃交じり、処々飛焼入り、匂口冴える。彫は、表に棒樋と梵字、不動明王の立像を施し、裏は棒樋に梵字、「武運長久」の文字を彫っている。茎は生ぶ、鑢目勝手下がり、先刃上がり栗尻となり、表に「日州古屋之住國廣山伏之時作之 天正十二年二月彼岸」と長銘と年紀が、裏に「太刀主日向國住飯田新七良藤原祐安」と注文主銘が切られている。国広の古屋内特有の相州風と末関風の交ざった作風で、その中にあっても出来が良い古屋打ちの代表作であり、銘文も貴重です。伊東家没落後、国広は何を思って「武運長久」の文字を彫ったのでしょう。

堀川国広についてはこちらをご覧ください

山伏国広の展示情報

山伏国広は個人蔵のため、展示の機会は、なかなか無いかも知れませんが、堀川国広の作品は全国の刀剣展示会で不定期で展示されます。機会があれば是非ご覧になって下さい。
全国の刀剣展示会情報はこちら

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