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刀剣ブログ

日本一則重・細川護立侯爵愛蔵の一口

日本一則重

日本一則重(にほんいちのりしげ)

  • 認定:国宝
  • 銘:則重(号 日本一)
  • 所蔵:永青文庫
  • 種別:短刀
  • 流派:越中呉服郷

国宝 短刀 銘 則重(号 日本一)

日本一則重

日本一則重

国宝 短刀 銘 則重(号 日本一)出典:昭和大名刀図譜、短刀名品展図録、正宗 日本刀の天才とその系譜図録

日本一則重押形

日本一則重押形

梨子地蔦唐草蒔絵小サ刀拵

梨子地蔦唐草蒔絵小サ刀拵

細川護立侯爵愛蔵の一口

本短刀は、短刀の名手として知られる越中則重の代表作であり、「この出来映えと健全さではおそらく日本一の則重であろう」ということから則重作中第一として「日本一」の号があります。本短刀は、愛刀家として知られる細川護立侯爵がこよなく愛した一口で、現在も細川家所縁の資料や美術品などを管理する永青文庫が所蔵しています。昭和六年一月一九日旧国宝に指定され、昭和二八年十一月一四日に新国宝に指定されています。

鉄の鍛えは随一

作者の則重は、新藤五国光の弟子で、兄弟弟子といわれるものに行光と正宗などがいます。佐伯則重ともまた、越中国婦負郡呉服郷(現在の富山県富山市五福)で作刀したことから則重を「呉服郷」、則重と共に越中国を代表する刀工郷義弘を「松倉郷」と双方の鍛刀地からとった呼称で呼ぶ場合もあります。鎌倉で新藤五国光に学び、嘉暦二年(1328年)頃、越中に帰郷し、多くの名刀を鍛造し、優れた作品を残しています。則重の作風は喜阿弥本銘尽にも「鉄こしらえの上手なり、肌は一躰ならず」とあるように「鉄の鍛えは随一」と称えられたほどに独特で「松川肌」と呼ばれています。刃文の形、刃縁の冴えで見せるのでなく、地刃混然融和した鉄そのものに見せ場があります。余談ですが富山市には「佐伯則重の碑」が在るので機会があれば是非お立ち寄り下さい。

則重の代表的な短刀の一口

本作は、姿は平造、庵棟高く、重ね厚めで、僅かに内反りつき、ふくら枯れる。鍛えは板目、流れ肌、うづまきごころの肌交じり、地景がそれにつれてよく入り、地沸厚くつき、荒目にかがやく沸を見せる。刃文はのたれ調に互の目、丁子ごころ交じり、足入り、表の架元近くに島刃がある。総じて焼幅広く匂深く沸強くつき、金筋頻りに激しくかかり覇気がある。帽子は乱れ込み、沸崩れごころとなり掃かけて金筋かかる。茎は生ぶ、先浅い栗尻、鑢目浅い勝手下り、目釘孔三、表中央より下にかけてやや太鏨の二字銘がある。本作は則重の代表的な短刀の一口で、地刃の出来はその得意とする作風を余すところなく示している。すなわち地鉄には独特の松皮肌を見せ、また刃文にも沸出来の変化の妙をたたえている。尚、造込みはふくらが枯れて内反りのいわゆる「筍反り」といわれる彼独特の造込みとなるところに特徴があるが、本作もその姿である。梨子地蔦唐草蒔絵小サ刀拵が附属する。

日本一則重の展示情報

日本一則重は2002年の特別展「正宗 日本刀の天才とその系譜」で展示されました。日本一則重の次回の展示は未定ですが、則重の作品は全国の刀剣展示会で不定期で展示されます。機会があれば是非ご覧になって下さい。
全国の刀剣展示会情報はこちら

日本一則重押形(出典:正宗 日本刀の天才とその系譜図録)

 

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