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刀剣ブログ

桑山保昌五郎・保昌派を代表する名短刀

桑山保昌

桑山保昌(くわやまほうしょう)

  • 指定:国宝
  • 銘:高市郡住金吾藤貞吉/元亨二二年甲子十月十八日(名物 桑山保昌五郎)
  • 所蔵:個人蔵
  • 種別:短刀
  • 流派:保昌派

国宝 短刀 銘 高市郡住金吾藤貞吉・元亨二二年甲子十月十八日(名物 桑山保昌)

桑山保昌

桑山保昌五郎

桑山保昌

国宝 短刀 銘 高市郡住金吾藤貞吉・元亨二二年甲子十月十八日(名物 桑山保昌五郎)出典:昭和大名刀図譜名物日本刀展図録

桑山保昌押形

桑山保昌五郎押形

号の由来は桑山元晴の所持に因む

本短刀は、享保名物帳所載の名物「桑山保昌五郎」です。号は、所持者の桑山伊賀守元晴と本短刀の作者である貞吉の俗名に由来します。桑山家から出たあと、加賀金沢藩二代藩主前田利常が購入し、以降同家に伝来しました。昭和六年に旧国宝指定、戦後に前田家から出た後、昭和三十年に国宝指定、現在は個人蔵です。
号の由来となった桑山元晴は、桑山修理太夫重晴の次男で、兄弟に左近太夫貞晴などがいます。元晴は、豊臣秀吉や秀長などに仕えた武将で、後に大和御所藩の初代藩主となりました。元晴の死後、次男の加賀守貞晴が二代藩主となりましたが、跡継ぎがいないまま二十六歳の若さで没した為、同藩は廃藩となりました。この時に、本短刀の他にも徳川将軍家に伝わった名物桑山当麻(重要美術品認定)や姫路酒井家伝来の名物桑山志津、本短刀同様に前田家に伝来した名物桑山光包などが一緒に手放されたと考えられています。
因みに、千利休から茶を学んだ父重晴(茶人としての号は宗栄)と利休の嫡男千道安に茶を学んだ弟貞晴(茶人としての号は宗仙)は共に茶人としても知られていて、宗仙の弟子には石州流の祖である片桐石見守貞昌がいます。

保昌派を代表する名短刀

この短刀は、姿は平造、三つ棟、内反りで重ね厚く、頑健な体配を呈している。鍛えは、柾目肌うねりごころに流れ、地沸厚くつく。刃文は、沸出来の直刃に腰元に小互の目交え、金筋入り、砂流しさかんにかかり、帽子は激しく掃きかけて焼き詰めとなる。彫は表に素剣、裏に菖蒲樋を施している。茎は僅かに磨上られており、茎先は切り、鑢目は桧垣となる。銘は、表に「高市住金吾藤貞吉」の長銘を切り、裏に「元亨二二甲子十月十八日」と年紀を切っている。本短刀は、同工のみならず保昌派を代表する名短刀であり、同時のその所在地、官位を切り添えた銘文も資料的に貴重な作です。

保昌派についてはこちら

桑山保昌の刀剣展示

桑山保昌は2011年10月22日(土)~12月18日(日)まで開催された特別展「名物刀剣-宝物の日本刀」や2009年11月28日(土曜日)~12月23日(水祝)まで開催された特別展 「短刀の美・鉄の煌き」にて展示されました。次回の展示は未定ですが、機会があれば是非ご覧になって下さい。
全国の刀剣展示会情報はこちら

桑山保昌押形(出典:図説刀剣名物帳

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日光一文字・名軍師所縁の刀

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