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刀剣ブログ

本阿弥家とは

本阿弥家折紙

本阿弥家・元々足利家に仕えた研磨の家柄

本阿弥家は、元々日本刀の研磨を生業とした一族で、その初祖は妙本とされています。妙本を始めとした本阿弥家は、代々同朋衆として足利将軍家に仕え、研磨を行ってきました。やがて膨大な研磨資料から鑑定を行うようになり、十代光室の頃からその価値を記した折紙を発行するようになりました(品質を保証する「折紙付き」の語源です)本阿弥家には分家が多くあり、後に絶家になったものもありますが、多いときには本家分家併せて十三家ほど存在しました。それらの家が毎月三日に集まって合議の上で発行したものが前述の折紙です。特に十代光室から十三代光忠までに発行された折紙は、極めの精度が現在でも高く評価されており珍重されています。

本阿弥家と折紙

本阿弥家折紙

この折紙は寛文九年霜月(十一月)三日、本阿弥光常(忠益)の極めたもの

本阿弥家花押(鑑定花押)

本阿弥家花押

鑑定折紙の署名の下に記する請る書き判であって草書体に作った図案で本阿弥家各代それぞれ異なった花押を使用しています。

本阿弥家系譜

初代:妙本
二代:本妙
三代:妙大
四代:妙秀
五代:妙寿
六代:本光
七代:光心
八代:光刹
九代:光徳
十代:光室
十一代:光温
十二代:光常
十三代:光忠
十四代:光勇
十五代:光純
十六代:光久
十七代:光一
十八代:光鑑
十九代:忠明

歴代では九代光徳が著名

歴代当主では、豊臣秀吉や徳川家康に仕えた九代光徳が著名です。光徳は、折紙こそ残しておりませんが、彼の極めたものに埋忠家が金象嵌を施した光徳象嵌は名高く、名物稲葉江や中務正宗、へし切長谷部など国宝に指定されているものも多いです。また、当主ではありませんが、光徳の従兄弟である本阿弥光悦は名物不二山や舟橋蒔絵硯箱(いずれも国宝)の作者として知られ、書家としても寛永の三筆の一人に数えられるなど当時を代表する芸術家の一人です。

光徳極め

本阿弥光徳が相州正宗の作と極めた 刀〈金象嵌銘正宗本阿花押/本多中務所持〉(名物中務正宗)

現在の刀剣研磨も本阿弥流が主流

現在、多くの刀剣研磨で使用される金肌拭いとよばれる技法は、本阿弥家の分家である光意系十五代当主本阿弥平十郎成善が生み出したものです。今日、人間国宝に認定されている本阿弥光州師は光意系の十八代当主、その父である光意系十七代当主故本阿弥日州師も人間国宝です。室町期より綿々と続く本阿弥家ですが、現在でも刀剣界では欠くことのできない存在であり続けています。

朱銘

無銘物に対する鑑定を極めと呼称しますが生茎無銘のものに極めを朱漆で書いたものを朱銘といいます。画像は本阿弥家光室が朱漆で書いた鑑定銘で、相州貞宗の作と極めた証です。

本阿弥光徳刀絵図

光徳刀絵図

豊臣家の蔵刀の押形をとった「本阿弥光徳刀絵図」が有名です。

 

折紙 刀 無銘 伝 長谷部国重 出典:(名刀礼賛 もののふ達の美学展をレポート

終了した過去の全国の刀剣展示会

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