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刀剣ブログ

白山吉光・鎌倉中期を代表する名剣

白山吉光

白山吉光(はくさんよしみつ)

  • 認定:国宝
  • 銘:吉光 (白山吉光)
  • 所蔵:白山比咩神社
  • 種別:剣
  • 流派:粟田口派

国宝 剣 銘 吉光(白山吉

白山吉光

国宝 剣 銘 吉光(白山吉光) 出典:昭和大名刀図譜

白山吉光

白山吉光

箱蓋の表には「奉納吉光剣一柄 加賀国石川郡 白山妙理権現宝前 明曆三年八月十一日 加賀能登越中三州主正四位下左近衛権少将 菅原綱利朝臣」とあります。

出典:図説白山比咩神社の文化財

鎌倉中期を代表する名剣

本剣は、白山比咩神社所蔵の「白山吉光」です。号の由来は『「白山」比咩神社が所蔵する「吉光」』ですので、白山吉光の通称で呼ばれているのだと思われます。本剣は、寛永十年に徳川三代将軍徳川家光の養女大姫(後の清泰院、水戸徳川家初代藩主徳川頼房の四女)が加賀金沢藩三代藩主前田光高の下へ嫁いだ際の婚礼道具の一つですので、元々は徳川将軍家もしくは水戸徳川家が所蔵していたものと推測されます。その後、明暦三年に四代藩主前田綱紀が母清泰院の冥福を記念して白山比咩神社へと寄贈し、明治四十二年に旧国宝指定、昭和二十七年に国宝指定され、現在も同神社の所蔵で石川県立美術館に寄託されています。
また、本剣は藤四郎吉光の作中のみならず鎌倉中期を代表する名剣の一つとして斯界では著名であり、本作の存在は藤四郎吉光が短刀と剣の名手であるという世評の根拠の一つとなっています。

白山神社の総本社

本剣を所蔵する白山比咩神社は、富士山、立山と共に日本三霊山の一つである白山をご神体とする神社で、全国に数多くある白山神社の総本社として古来より信仰を集めてきました。同社は、長い歴史の中で幾度も繁栄と荒廃を繰り返してきましたが、江戸期には加賀国を所領した金沢藩主前田家の手厚い庇護の下で発展し、その後訪れた明治期の廃仏毀釈による危機を経て、現在に至ります。

藤四郎吉光の代表作の一つ

この剣は、姿は両鎬造り、中程で幅がやや狭まり、表裏の鎬筋に棒樋を掻き流している。鍛えは、小板目肌よく詰み、地沸微塵につき、地景細かに入る。刃文は、直刃調に小丁子、小湾れ、二重刃交じり、小足僅かに入り、小沸よくつき、砂流しかかり、帽子は焼詰となる。茎は生ぶで、茎尻は栗尻、鑢目は浅い勝手下がり、中央やや下寄りに「吉光」の二字銘を切っている。本作は、前述の通り鎌倉中期を代表する名剣の一つで、殊に出来映え、品位の高さ、健全さにおいては比類のない藤四郎吉光の代表作です。

藤四郎吉光について

白山吉光の展示情報

白山比咩神社蔵の白山吉光は現在、石川県立美術館に寄託されています。石川県立美術館での「前田家の名宝」展や2018年10月18日(木)~11月19日(月)の特別展示「石川の文化財」で石川県立美術館で展示されました。白山吉光の次回の展示は未定ですが粟田口吉光の作品は全国の刀剣展示会で不定期で展示されます。機会があれば是非ご覧になって下さい。
全国の刀剣展示会情報はこちら

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